Wi-Fiが突然繋がらなくなったり、何度も再起動が必要だったりすると、本当にイライラします。私自身、バッファロー製Wi-Fiルーター(WXR-5700AX7P)で同じ問題に直面し、解決するまでに二週間以上の試行錯誤を重ねました。この経験から得た解決策を、誰でもわかりやすくお伝えします。
私の環境と問題の背景
まず、私のインターネット環境をご紹介します:
- 回線事業者:NTT(10G-EPON回線)
- プロバイダー:GMOとくとくBB(v6プラス対応)
- 使用機器:ONU(10G-EPON)+ バッファローWXR-5700AX7P(ルーター)
- 問題点:
- インターネットが突然切断される
- 再起動しても数時間後にはまた繋がらない
- 動画やオンライン会議が頻繁に途切れる
二週間の間に行ったこと:
- ルーターの電源を入れ直す
- 設定を初期化して再設定
- ファームウェアを最新バージョンに更新
しかし、どれも効果はありませんでした。本当にストレスがたまり、「もう諦めるしかないのか」と思ったほどです。
問題の原因:「インターネット@スタート」設定
原因は、バッファローのルーター初期設定である「インターネット@スタート」にありました。この設定は、IPv4(旧式の道)とIPv6(新しい道)を自動で切り替えるよう設計されていますが、プロバイダーが提供する特定のIPv6接続方式には適切に対応できないことがあります。
特に私の利用するv6プラスのようなIPv6方式では、ルーターが適切な接続方法を選べず、通信が不安定になることが判明しました。
通信方式の例え
- IPv4:古い一般道。混雑すると渋滞しやすい。
- IPv6トンネリング(例:DS-Lite):トンネル経由の高速道路。時々トンネル内で混雑する。
- IPv6ネイティブ:専用の広い高速道路。混雑が少なく快適。
「インターネット@スタート」は自動でこれらを切り替えますが、ナビゲーションが誤作動し、高速道路(IPv6ネイティブ)を選べない状況に陥っていました。
解決策:IPv6設定を「ネイティブ」に変更する
この問題を解決するには、手動で「IPv6ネイティブ」を選択する必要があります。以下の手順を参考にしてください。
設定手順
- ルーターの管理画面にアクセス
- ブラウザでルーターのIPアドレス(例:192.168.11.1)を入力。
- ユーザー名とパスワードを入力してログイン(デフォルト情報はルーター背面に記載)。
- 「IPv6接続方法」を変更
- 左メニューから [Internet] > [IPv6] を選択。
- [IPv6接続方法] を「IPv6ネイティブを使用する」に変更。
- [設定] ボタンをクリックして保存。
- 設定を反映
- 数分待ち、インターネットランプが安定して点灯しているか確認します。
設定変更後の改善
設定を「IPv6ネイティブ」に変更した結果、以下のような改善が見られました:
- 通信の安定性が大幅に向上
- 一日に何度も発生していた切断が完全に解消。
- 速度が安定
- YouTubeやNetflixの動画がスムーズに再生されるようになり、読み込み中の「ぐるぐるマーク」が消えました。
- リアルタイム通信の快適性
- オンライン会議中の音声遅延や切断がなくなり、仕事や学習がスムーズに。
なぜ「IPv6ネイティブ」にする必要があるのか?
「IPv6ネイティブ」は、専用の高速道路に例えられる接続方式で、遅延が少なく安定性が高いのが特徴です。これにより、以下のような問題が解消されます:
- 動画の途切れや読み込みの遅さ
- オンラインゲームや会議中のタイムラグ
- ピーク時間帯の速度低下
また、IPv6ネイティブは、プロバイダーが提供するRA(Router Advertisement)という信号を正確に扱うことで、通信が安定します。
結論:快適な通信を手に入れるために
もし、バッファローのWi-Fiルーターを使用していて、インターネット接続が不安定な場合、「IPv6ネイティブ」の設定を試してみてください。特に、GMOとくとくBBや他のv6プラス対応プロバイダーを利用している場合、この設定変更は非常に効果的です。
さらに問題が続く場合のチェックポイント
- ルーターのファームウェアが最新か確認
- プロバイダーのIPv6設定ガイドを再確認
- ONUや配線状況の見直し
この記事が参考になれば幸いです。