株式を買う時に多くの人はファンダメンタルズ分析を参考に購入を行います。
それに対してビットコインを買う購入するときは、テクニカル分析の他の指標ははっきりとせずに、多くの人は世界や米国の経済状況を見て購入することが多いと思います。
現在もそうですが、インフレへのヘッジの為、戦争などが一度起こると避難資産として買われる印象があります。しかしそれとは全く逆の動きをすることもしばしばあります。
私も暗号資産を購入するときは下落のタイミングで買うことを意識していますが、あくまでもそれは感覚です。
下記でわかるようにBTCのトレードの大半は米国で行われています。
https://www.statista.com/statistics/1195753/bitcoin-trading-selected-countries/
BloombergやCNBCを観ていてもBTCのニュースは大きく扱われており、米国内では確実に金融資産として市民権がある状況と私は考えています。
最も購入するときに評価すべきはハッシュレート?米国経済指標?と疑問が湧きます。
今回、過去5年間のBTCの価格と様々な指標の回帰分析を行い、関連性を調べてみました。
回帰分析はR値が1に近づくほど、関連性が高いということになります。
まず米国消費者物価指数です。
R値は0.7443でグラフでわかるように関連性はそこそこという印象はあります。
次は米国Monetary Baseです。
やはり、金余りの状況が暗号資産の購入意欲を向上させるのであると考えられます。
次は金連動型ETFの価格との関連性です。
R=0.1061
ビットコインはデジタルゴールドと呼ばれており、連動しているのかと思えば、R値は極めて低いという結果でした。
新型コロナウィルスが流行した2020年初めにはBTC同様に暴騰していましたが、その後、下落しています。
次はBTCのハッシュレートです。
ハッシュレートはBTC取引の計算力と表現されますが、関連性はあるのでしょうか。
R値は0.5527で上記の米国経済指標と比べるとあまり高くありません。
結果
上記のように最もUS Monetary baseが最もBTC priceに関与指定ということがわかりました。
まとめ
BTCの価格は米国経済との関連性が高く、ゴールドやハッシュレートとの価格の相関性は低いということがわかりました。
参考文献
https://research.stlouisfed.org/
統計手法
Simple linear regression was performed using GraphPad Prism version 8.0.0 for Mac, GraphPad Software, San Diego, California USA, www.graphpad.com